本日は利用者の方と
企業見学会に行ってまいりました。
訪問先は、仙台市内にある大手冠婚葬祭業者さまで、
そちらの葬祭事業部を見学させて頂きました。
お葬式にまつわる仕事ってどんな仕事なのか、
案外想像がつきにくいものですが、
実に多くの行程があって、そこに多くの人たちが関わっていく、
チームプレーであることを教えて頂きました。
以前「おくりびと」という映画が話題になりましたが、
一通りの行程が終了するまでには、ご臨終後の受付から、搬送、打ち合わせ、納棺、
お通夜、火葬、お骨上げ、告別式、法事、納骨に至るまで、(一部略)
実に多くの行程があって、本当に大変なお仕事である事がわかりました。
他人とはいえ、一人の人生の最期をお手伝いする仕事というのは、
考えるだけでも責任重大で、身の引き締まるような緊張を覚えます。
それだけにやりがいもあり、なくてはならない大切なお仕事だと思いました。
また今年は、震災があったために過去に例をみないほどの多忙を極めて、
人が亡くなることの重大さを改めて考えさせられる年になったそうです。
引き取り手も被災されていて、行く場のない遺体が数多くあり、葬儀には困難を極めたそうです。
案内を頂いた部長さんは、こういう経験は二度としたくないとおっしゃられておりました。
私も同感です。
今日の葬儀というものは、
以前のように、必要な道具を貸し出して、ハイ、終わり、というものから、
一人ひとりの気持ちに寄り添ったサービスを提供できるようではならないと教えて頂きました。
超高齢社会となった現代では、お葬式にもさまざまなニーズがあって、
亡くなった方、家族の方たちの気持ちに寄り添った高度なサービスが求められているのだなと感じました。
事業所の入り口に、大きな「心」という一文字が掲げられていたのもうなずけます。
その中で、聴覚に障がいを持った方がお二人お仕事をされていました。
それぞれが受け持っている部署にお邪魔して、実際の仕事を見せて頂きながら、
苦労話や嬉しいこと、仕事を続けていくうえでのコツなどについてお話頂きました。
2人とも、部長さんですら担うのが難しいという複雑な仕事をされていて、
会社から非常に重宝されておりました。
仕事を続けてきて、辛いことなどもあったそうですが、
負けない気持ちと努力することが一番大切であるとおっしゃっていました。
葬儀場に行って不謹慎かもしれませんが、とても楽しい企業見学会となりました。
本当にありがとうございます。参加された皆様、お疲れ様でした。
Ryo